日日是好日

犬と墨のある暮らし

向田邦子さん

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向田邦子氏の「ベストエッセイ」を読了しました

 

向田さんといえば、TVドラマの寺内貫太郎一家や時間ですよの脚本家とつながります

「父の詫び状」というエッセイを随分前に読んでいたけれど、そのときは昭和感満載の印象がありました(自分が昭和感満載の人間であるにも関わらず^^;)

 

この本の中にもそこから幾つかが編まれています

有名な「字のない葉書」は子どもたちの国語の教科書に出ていたような・・・

 

「ひこうき」という編の中で、向田さんは飛行機に乗ることに気を許しておらず、部屋や引き出しを片付けて乗ろうかと思いながら、逆に縁起を担いでわざとそのままで旅に出る、と書かれています

その後、飛行機事故で亡くなった向田さん

空の上で「縁起を担いだのにダメだったじゃない!」なんて、眉をひそめてプリプリと仰っているんじゃないか、と想像してクスクス笑

 

最後に掲載されていた「手袋をさがす」

 これ、と思える手袋が見つからないから手袋をしない

これは妥協をしないということで、そのためには寒さやしもやけといった我慢も受け容れるということ

 人生においておもしろいこと、心が躍ることを求め続けるということを「手袋」のエピソードになぞらえていて、とてもとても心惹かれました

 

このエッセイは、人も国も、前へ前へと挑み続けた昭和時代の中で書かれたものばかりなのに、なぜかしらスカッとして今の時代にあっても新しい風を感じます

 向田さんの辛い口調でぴしゃりと説き、「あらやあね」と笑い飛ばされるような姿勢には粋でカッコよくてチャーミング

「大人女子」の元祖だったのかもしれない・・・と憧れを抱いた読了後でした

 

そうだ、エッセイ好きの友人に教えてあげよう^^

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